汽水域 Ki-sui-iki

ローカルとオルタナティブ 浸透し混じり合うところに生まれる生態系

【おんな城主直虎】(40)城勤めは気楽な稼業ときたもんだ

第40回「天正の草履番」という副題は、本作と同じ森下佳子脚本でドラマ化された「天皇の料理番」から。

 

徳川家の草履番として浜松で働き始めた万千代と万福。しかし、万千代が松下の名を捨て井伊の家名を復活させたことで、松下家の人々や井伊谷を預かる近藤らも巻き込んで騒動になる。万千代を叱責しに浜松を訪れたおとわは家康と会談。万福からも話を聞き、万千代の思いに理解を示す。万千代の義父・源太郎は家康の裁定を受け容れて、万千代が井伊を名乗ることを許す。そして、万千代は働きが認められ、小姓に出世することになる。

 

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【おんな城主直虎】(39)直親のDNAと虎松の野望

第39回「虎松の野望」では、菅田将暉演じる成長した虎松がいよいよ本格登場。

 

父・直親の法要で井伊谷を訪れた虎松は井伊家再興の思いを新たにする。徳川家に小姓として仕えることになった虎松は、策を巡らせ家康より井伊万千代の名を与えられて仕えることになる。しかし、松下ではなく井伊の名で万千代が使えることはあちこちに波紋を投げかける。そして、徳川家臣団の意趣返しとして、万千代は小姓ではなく草履番として家康に仕えることになる。

 

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【おんな城主直虎】(38)去りゆく龍雲丸と居残り氏真

第38回「井伊を共に去りぬ」では、龍雲丸が堺に去り、成長した虎松が登場する。

 

武田軍に火を放たれ井伊領の村々は焦土と化す。南渓和尚は信玄との直談判に赴き、おとわと近藤は武田を欺きながら井伊谷を守ろうとする。そんな折、信玄が急死。武田軍は去り井伊領の復興が始まる。龍雲丸はおとわを残し、ひとりで堺へ向かう。2年後、直親の法要が営まれ、成長した虎松も姿を見せる。

 

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【おんな城主直虎】(37)もろく儚いしあわせ

第37回「武田が来たりて火を放つ」という副題は、金田一耕助シリーズ「悪魔が来たりて笛を吹く」から。

 

3年の月日が流れ、おとわは龍雲丸とともに瀬戸村で暮らしていた。堺へ移った中村屋から龍雲丸に誘いがあり、おとわは龍雲丸とともに堺へ行く決意をする。そんな折り、遠江に武田軍が襲来。家康は大敗を喫し、近藤は井伊谷で籠城を決意。おとわたちは戦を避けるために策を巡らせ奔走する。

 

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【おんな城主直虎】(36)永禄12年のパクス・トクガワーナ  

 

第36回「井伊家最後の日」では、おとわに戻った次郎が龍雲丸と結ばれる。

 

遠江に平和が戻った頃、しのの再嫁先の松下家から虎松を養子にしたいという話が舞い込む。南渓に諭された次郎は井伊家再興を諦めることにする。これに反発した虎松や家来たちも、やがて受け容れ、それぞれ新しい人生に踏み出す。次郎は還俗しておとわとして龍雲丸と結ばれ、瀬戸村で暮らし始める。

 

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