汽水域 Ki-sui-iki

ローカルとオルタナティブ 浸透し混じり合うところに生まれる生態系

【おんな城主直虎】(5)次郎と瀬名、少女漫画をこじらせる

第5回「亀之丞帰る」は、いよいよ主演の柴咲コウが本格登場。

 

天文23年(1554年)、次郎法師は民に愛される僧侶として成長していた。

 

今川の権力を背景に井伊家の主導権を握る小野和泉守は、息子・政次と重臣・奥山家の娘を縁組し、二人の間に生まれた子を次代の井伊家当主とすることを提案。しかし、直後に和泉守は急死する。

 

その後、井伊家は信濃に亡命していた亀之丞を呼び戻す。政治情勢の変化により、政次の縁談は破談となる。そして、次郎法師は亀之丞への恋心と僧侶として立場の狭間で悩むことになる。

 

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アーティスト・トーク 市原えつこ @ICC

市原えつこさんのアーティスト・トークが、1月29日東京・初台のICCNTTインターコミュニケーション・センター)でありました。市原さんは、ICCの「オープン・スペース2016 メディアコンシャス」に「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」を出展しています。

 

ゲストは、なかのひとよさん。司会はICCの畠中実さんです。

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【おんな城主直虎】(4)若き日のご隠居はカリスマだったか

第4回「女子にこそあれ次郎法師」は、直虎少女編の最終回。

 

出家したら亀之丞と結婚できないことに今さら気づき、やる気をなくすおとわ。しかし、井伊家の本領安堵のためと説得され、しぶしぶ出家をする。

 

おとわは、南渓和尚により得度を受け、井伊家の惣領名「次郎」から次郎法師と名乗る。

 

空腹に堪えかね寺から逃げ出す次郎法師。托鉢に行っても作法を知らず、うまくいかない。

 

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古事記・再発見 三浦佑之

古代文学、伝承文学の研究者で、古事記に関する著作も多数ある千葉大学名誉教授、三浦佑之。直木賞作家・三浦しおんの父といった方が通りがいいかもしれません。

 

本作では、アマテラス(天照大神)、カムムスヒ(神産巣日神)、オホナムヂ(大穴牟遅神大国主命)など古事記の登場人物(厳密には神さま)にフォーカスをあてながら、古事記の裏側にある神話の元像と古代社会の姿を解きほぐしていきます。

 

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【おんな城主直虎】(3)おとわ、あたまから血が出る

第3回「おとわ危機一髪」は、引き続き子役パート。

 

今川の命による小野の鶴丸との婚約を回避しようと、おとわは出家をしようとする。しかし、その行動が今川の知れるところとなり、今川の屋形のある駿府へ人質として出向くよう命じられる。

 

おとわが駿府に赴くと同時に、南渓和尚は出家を条件に人質を回避しようと今川家中への工作に奔走する。今川の軍師・太原雪斎や、直平の娘で井伊から今川の人質となった佐名へ働きかけるが、工作は難航。おとわは、佐名の不遇な境遇を知る。

 

一方、井伊谷では小野を牽制しようと、直平が鶴丸をさらって人質に取る暴挙に出る。

 

今川の御曹司・龍王丸との蹴鞠の勝負に勝てば、何でも褒美がもらえると聞いたおとわは、龍王丸に挑戦し何度も敗れた後、奇跡的に勝利。

 

雪斎や今川の当主・義元の母・寿桂尼の取りなしもあり、人質回避を勝ち取って井伊谷に帰還する。

 

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