外国文化に染まった日本社会を道徳検定だ！愛国心あふれる素晴らしい国を築きましょう
道徳の教科書検定で「パン屋」が「和菓子屋」に修正されたことが話題になっています。道徳は子どもだけのものではありません。わたしたち大人も日本のすぐれた道徳を実践し、愛国心あふれる美しい社会を築いていかなければなりません。そこで、お国の考えを忖度し、日常のさまざまな場面に検定意見をつけてみました。
世界に誇る和食編
「カツカレー」は「味噌かつ定食」に直してください。カレーは全部、味噌です。味噌だれかければ、だいたい、何でも名古屋めしです。
「パンケーキ」は「お好み焼き」にしてください。カロリーは一緒です。「朝からそんなもの食べたくない」とか言うなら、ごはんと味噌汁にしなさい。
正しい寿司文化を世界に伝えなければなりません。カリフォルニア・ロールなんてアレンジは許しません。巻き寿司にアボカドなんて信じられません。エビマヨはすばらしいです。巻き寿司にマヨネーズが合うことを発見した日本人は天才です。
「ラーメン」は「中華そば」、「スパゲッティ」は「伊太利そば」、「フォー」は「安南そば」にしてください。「カップヌードル」は、えーと、あぶねえ、「即席麺」でいいでしょう、何言ってるの。
クールジャパンだ！アニメ編
「アンパンマン」は好ましくありません。和菓子にしましょう。それが無理なら、せめて「国産小豆100％使用 小倉アンパンマン」にしてください。
「孫悟空」は中国名ですね。和名にしてください。「正義」では不十分です。「坂本金太郎」にしましょう。
「ドラえもん」は和風の名前で素晴らしいですね！柄を唐草模様にすれば、なおよいです。
先祖への感謝は大切です。ルパン三世にも毎回必ず「じっちゃんの名にかけて」と言わせてください。
課長。。。ルパンの祖父はフランス人です。「ばっちゃん」にしないとまずいです。
おばあさん、何してる人なの？「名にかけて」って名前知ってるか？どうするの？君、なんとかしなさいよ。
絶対に負けられないスポーツ編
野球はベースボールと違います。走者が塁に出たら、必ずバントをしてください。
スポーツマンはシャツの裾を必ずズボンに入れること。水泳選手も例外ではありません。
日本の子どもが外国のスポーツを見て外国人に憧れるなんて嘆かわしいことです。相撲を見せなさい、相撲を。
このメッシという選手は、小柄で日本人のようですね。おばあさんが日本人ということにしましょう。嘘とは違いますよ、オルタナティブ・ファクトです。
日本の紳士は金髪とゴルフがお好き・ゴルフ場編
英語を使ったら1打罰にしてください。
「ドッグレッグ」は「犬足」、「グリーン」は「本丸」、「バンカー」は「蟻地獄」にしてください。
和製英語は日本人のすぐれた創造性を示す素晴らしい文化ですが、本当の英語と区別がつかないので、やはり1打罰にしてください。
ただし、男性の正会員には適用しなくても構いません。
次期教科書検定編
謝ったからといって、すぐに太郎くんを許してはいけません。「勤王の心が行きすぎてしまった」と言わせましょう。
この留学生は黒人ですか？挿し絵が無いと分かりにくいですね。言葉の最後に必ず「マザーファッカ！」をつけて、黒人だと分かるようにしてください。
LGBTの社会参画も現代の大切なテーマです。ゲイの子が命を投げ打って仲間を救う場面を付け加えてください。
おわりに
いかがでしたか？
復古的な人が昔を美化し、若い人に押しつけ従わせようとすることはあってはなりません。それは、もはや人権侵害と言えるのではないでしょうか。
いいえ、とんでもない。これはトライアングル・オフェンスの話ですよ。
