汽水域 Ki-sui-iki

ローカルとオルタナティブ 浸透し混じり合うところに生まれる生態系

しまねU・Iターンフェア2016in東京

島根県の移住定住促進イベント「しまねU・Iターンフェア2016in東京」が東京国際フォーラムでありました。自治体や企業など70ブース200人が島根から集結し、さまざまな相談に乗ります。

地方定住系のイベントは、有楽町の交通会館で行われることが多い(大人の事情があるらしい)のですが、今回は東京国際フォーラム。「島根史上最大級」という謳い文句も伊達ではありません。

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寒空の中、外まで出て呼び込みをしています。

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その隣りでは、間の悪いことに能登(石川県)の物販テントが出ています。

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上から見るとこんな感じです。

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すでに島根にU・Iターンをしている人の話を直接聞けるのも、このイベントのよいところ。自治体担当者では分からない生の体験を知ることができます。しかも、この人数。

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こちらは気合いが入った奥出雲町のブース。

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シミュレーターを使った田舎暮らしの生活費算出もできます。f:id:daichi76y:20161123235215j:plain

 

そして、こちらはスペシャルトークセミナーの模様。

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『ローカルで働く・新しいシゴト・働き方とは』と題したソトコト編集長の指出一正さんとキャリアコンサルタントの佐井聡さんのトークセッション。

 

指出さんは「地方でがんばる人たちを記事として消費したくない」と、全国約20か所を繰り返し取材し、変化や成長を見守り続けています。その知見から、「定住する人を増やすだけでなく、外に住んでいても何らかの形で関わりを持ち続ける『関係人口』を増やすことが重要」と言います。そうすることで、人やものやお金などの流れを絶やさずに動かし続けることができる。

そして、「島根には、共通した未来のビジョンが見える」と。地域の未来をどう描くかは人それぞれ、もちろんすべての人がまったく同じイメージを描くことはできませんが、みんながバラバラの方向を向いている地方もある中で、島根ではそれがひとつの方向に収斂されつつあるように感じるのだとか。

「今日、ぼくはモデレーターなので」と言いつつ、どんどん前のめりになっていくのが印象的でした。

 

佐井さんは、奥さんが島根県出身という縁もあって島根に関わるようになり、現在は2拠点で活動をしています。「地方での活動はベンチャー企業的。『やりたい』という熱意が一番重要になる。」のだそうです。

そして、逆説的ですが「島根の魅力は課題先進県であること」と言います。過疎や高齢化など人口減少社会の影響はいずれ東京にも訪れる。

「そのとき嫌々巻き込まれるよりも、今やった方がいい。」

 

それから、シマネプロモーションの三浦大紀さんも登壇。

 「これから数年が地方にとって変化のときになる。関係性がオープンになってきたのは、とてもラッキーなこと。これからの地方では、プロフェッショナルなスキルがどんどん必要とされるようになる。」

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*1:左・指出さん、右・佐井さん

*2:一番右・三浦さん