汽水域 Ki-sui-iki

ローカルとオルタナティブ 浸透し混じり合うところに生まれる生態系

のて

10月15日と16日『のとじま手まつり2016』にボランティアスタッフとして参加しましてきました。

『のとじま手まつり』は、今年で11年目を迎えるクラフトマーケット。今年は、約100組のクラフト作家がオリジナル作品の展示・販売を行いました。

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能登島は石川県の七尾湾に浮かぶ島。有名な和倉温泉に近く、橋によって本土側と繋がっています。関西では昔から避暑地、マリンリゾートとして知られているそう。温泉や水族館があり、イルカも生息。ガラス工房もあり、工芸とゆかりの深い土地でもあります。

 

会場はキャンプ場の広大な芝生広場。そこにテントを張って展示をします。テントはブースによってさまざまで、ディスプレイの仕方もそれぞれ個性的です。緑の芝と青い空の間にテントがずらっと並ぶ景色は壮観です。

 

他にも地元の食材を使った飲食ブースや、木工などでき子どもたちに人気の体験ブースがあります。

 

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最初は小さな規模から始まった『のとじま手まつり』も、徐々に規模が拡大。県外からの作家の出展も増え、現在では出展者の選考を行わなければならないほどになっているそうです。

 

今年の入場者は数千人にものぼり、水族館と駐車場をシェアしてシャトルバスで送迎していました。クラフトが目当てのコアなファンも多いですが、芝生の上で遊んだり、のんびり過ごしたりがメインという地元の人もたくさんいます。

 

夜は作家さんが集まった交流会もありました。

 

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海が見える広大なキャンプ場で、クラフトが大好きな人だけでなく、それほどでも無い人も巻き込んで、たくさんの人が入り交じって思い思いに過ごしていて、それがひとつの場として成り立っている。カオスのように見えてカオスではなく、きちんとコアのある不思議な生態系ができている。「まつり」というのは、本来そういうものなのだろうと思いました。