【将棋】将棋界最強はこの12人!藤井聡太四段は本当に強いのか?
天才中学生、藤井聡太四段の大活躍で注目されている将棋。藤井四段の昼ごはんとか、藤井四段の財布とか、藤井四段の四字熟語とか、といろんな藤井四段が注目されている将棋。
しかし、気になることがひとつあります。藤井四段はどれくらい強いのか?ということです。連勝してるから強いのだろうけど、まだ本当に強い人とやってないだけかもしれません。
そもそも、将棋って藤井四段以外に誰がいるの?というのも気になるところです。藤井四段さえいればいい、かもしれませんが、気にしてみましょう。
なんかものすごいおじいちゃん(加藤一二三九段)がいたような気がしますが、引退しちゃったようですから、そうすると知ってる人ゼロじゃないですか。
昔から、日本では似たようなことがありました。亀田兄弟とかハンカチ王子とか、テレビが取り上げて大ブームが起き、スポーツを飲み込んでしまうのです。どうやら、日本人というのは無趣味であるらしく、スポーツや芸能を支えているファンは圧倒的に少ない。その規模の小さなマーケットにテレビで煽られた素人さんがイナゴのように殺到して、いつの間にか去って行く。あとには草一本残らない。
「注目されるからいいじゃないか」「ファンを増やすチャンスじゃないか」と言う人もいますが、たいていよい結果にはなりません。お金もテレビ関係の業者がごっそり儲けて、競技団体は警備費が増えた分だけ赤字、ということにもなりかねません。
そうした反省を踏まえて、将棋で強い人は誰なのか、をまとめてみました。
(将棋の駒はどう動かすの?はさすがに省略しました。)
7大タイトルと順位戦
将棋は1年の間に大きな大会(棋戦)がいくつかあります。
基本的には「7大タイトルと順位戦」で構成されます。(それ以外のタイトル戦もあります)
これは、サッカーのJリーグに例えると、分かりやすいと思います。
まず、順位戦とその決勝戦にあたる名人戦。これは、サッカーでいえばリーグ戦にあたるメインの戦いになります。
そして、トーナメントで戦う6つのタイトル戦が、いわゆるカップ戦にあたります。
順位戦と名人戦
順位戦は、5つのクラスに分かれて戦うリーグ戦です。上から順にA級(11 人)、B級1組(11人)、B級2組(25人)、C級1組(37人)、C級2組(50人)と分かれています。1年間で10局戦って、成績によって昇格降格があります。サッカーでいえば、J1、J2みたいな感じでしょう。
そして、最上位のA級で1位になると挑戦者として名人戦を戦えます。名人戦は将棋界でもっとも古く、権威のあるタイトルです。
タイトル保持者である名人は、順位戦を戦わず、いわゆるシードとして名人戦から登場します。勝った方が新しい名人になり、負けた方は来年、A級で順位戦を戦います。
ちなみに藤井四段は、一番下のC級2組なので、すぐに名人に挑戦することはできません。
トーナメントで戦う6つのタイトル
残り6つの主要タイトルは、竜王、王位、王座、王将、棋王、棋聖になります。
現役のタイトル保持者はシードされ、トーナメント形式の戦いで挑戦者を決定します。これらのタイトル戦は、順位戦のランクに関わらず現役のプロ棋士なら誰でもエントリーできます。
ちなみに、6つのタイトルの中でも序列があるそうです。
もっとも格が高いのは竜王だそうで、賞金額は名人よりも高いとのこと。参加する人数も多く、棋士のモチベーションが高い棋戦ほど難易度が高くなるので、そうした意味で非公式ですが序列のようなものができてくるようです。
なお、名人戦を含めた7大タイトルの他にも、早指しのNHK杯などいろいろな棋戦があります。それらも合わせると、合計16のタイトルがあります。
段位は下がらない
藤井四段の「四段」とは何でしょうか。これも将棋の強さに関係あるような気がします。
プロ予備軍の奨励会で良い成績を上げると、プロ棋士になれます。プロになった人は全員、四段になります。そして、試合に勝つなどしてポイントが貯まると五段に昇格します。
同じようにポイントを貯めて、六段、七段と昇格して、最後は九段まで上がれます。
段位は上がる一方で下がることはありません。順位戦のクラスは負け続けると落ちていきますが、段位は下がりません。そのため、若い棋士より年齢が高い棋士の方が段位が高い傾向にあります。
とはいえ、最近は棋戦の数も増えたためか、ポイントがどんどん貯まり、30代くらいでも八段、九段まで上がる人がごろごろいるようです。
システム的には、経験値を貯めてレベルを上げるのに似ていますが、一度上がると下がらないものなので、現在の実力をぴったり反映しているものではありません。
将棋界最強の12人
さて、いよいよ本題になります。今の将棋界で本当に強いのは誰なのでしょうか。
まずは、7大タイトルの保持者です。
名人 佐藤天彦
王将 久保利明
7大タイトルなのに、4人しかいません。3つのタイトルを持つ羽生三冠は4人の中でも最年長の46歳。もっとも若いのは佐藤名人で29歳です。
佐藤名人は順位戦に参加しないので含まれませんが、他のタイトルホルダーは全員A級に入っています。(もちろん、B級以下の棋士が名人以外のタイトルを獲得する可能性は十分あります。)
ひとまず、ここにあがった12人が、現在の将棋界で最強の棋士と考えてもいいのではないでしょうか。
現在は、C級2組ともっとも下のクラスの藤井四段ですが、タイトル戦の挑戦者決定トーナメントでは、上のクラスの棋士とも戦います。連勝記録もいいですが、それよりもここに名前の挙がった最強棋士たちとどのような戦いを繰り広げるか、といったところが本当の楽しみではないでしょうか。