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汽水域 Ki-sui-iki

ローカルとオルタナティブ 浸透し混じり合うところに生まれる生態系

【NBA】ブレイザーズ@LAクリッパーズ 12/12/2016 レビュー

ポートランド・トレイルブレイザーズ対LAクリッパーズクリッパーズのホーム、ステイプルズセンターでの対戦。

昨年のプレイオフではブレイザーズがアップセットした因縁の対決だが、今季はすでに二度対戦し、クリッパーズの2試合とも大差で勝っている。

 

クリッパーズは開幕から14勝2敗の好スタートを切ったが、その後3勝5敗と失速。宿敵ウォリアーズにも大敗を喫した。それでも、100ポゼッションあたりの得点と失点は、ともにリーグ4位に位置し攻守に安定している。

前戦、ひざの痛みで欠場したブレイク・グリフィンは復帰するが、オースティン・リバースが脳震とうのため欠場。

 

一方、躍進を期待されたブレイザーズは、ここまで12勝13敗と負け越している。ウォリアーズから移籍したイジーリはひざの故障で全休。アミーヌも故障で離脱し、インサイドに人が足りない。守備力は100ポゼッション換算でリーグ最下位に沈んでいる。

さらに、ここ2試合は第4クオーターに逆転負けし、現在3連敗中だ。

この日からアミーヌが戦列に復帰。先発PFで出場するのは明るい材料。

 

第1クオーター

グリフィンのミドルジャンパー2本で幕開け。

ブレイザーズは、インサイド中心に粘り強く得点をつなぎ、一進一退の攻防となる。

 

残り3:16にグリフィンのドライブインがエンドワンとなって、25-23とクリッパーズがリードを奪う。ここから、シックスマンのクロフォードが立て続けに9得点を奪う活躍もあり、38-27とクリッパーズが大きくリードを奪った。

 

第2クオーター

前2戦同様、ブロウアウトを狙うクリッパーズブレイザーズが反撃。ベンチメンバー中心となる最初の4分間を13-4として、40-42の2点差に迫る。

 

ブレイザーズは、リラードが徹底マークされる中、マッカラムが攻撃を引っ張る。アミーヌも内外角で活躍。プラムリーもジョーダンに対して攻撃で有効だ。クイックネスで上回る特性を生かし、接触を避けペイント周縁部を動き回りながら得点に絡んでいく。

 

また、ペイント内に追い込んで、ビッグマンが叩きつぶすディフェンスが効果を発揮し、クリッパーズに得点を与えない。

 

残り3分、ターナーのターンアラウンドが決まり、53-52と逆転。

 

結局、ブレイザーズが60-56とリードして前半を終えた。

FG%、3FG%で上回ったブレイザーズだが、キースタッツになるのは、7対11のオフェンスリバウンド獲得率だろう。マッカラムが14点、アミーヌ10点、ベンチのターナーが9点。

 

一方、クリッパーズはグリフィンが18得点と孤軍奮闘したが、ポール、クロフォードは第2Qの得点が無かった。

 

第3クオーター

後半はマッカラムのスリーで始まる。

 

しかし、クリッパーズクリス・ポールがパスを散らして、前半停滞したオフェンスにリズムを作る。スクリーンを使ったレディックのジャンパー、ポールからジョーダンへのアリウープ、キーの上からグリフィンのジャンパー、最後はポールが自らジャンパーを決めて7:31で69-68と逆転。

 

ブレイザーズは、最初の14点のうち9点をマッカラムが叩きだして追撃。一進一退の攻防となる。

 

残り26秒、86-86の同点から、ウェズリー・ジョンソンのスリーが決まり、クリッパーズがリードを奪ってクオーターが終了。

 

クリッパーズは不調だった3点シュートが戻ってきた。

 

第4クオーター

最終クオーター、ブレイザーズは好調ターナーのドライブインで91-89と再び逆転。

 

クリッパーズは、スペイツがレイアップ、スリーと内外で連続得点し、96-91と逆襲。

 

ここで、ここまであまり目立たなかったリラードがドライブインからファウルをもらい、フリースロー2本を沈めて、ブレイザーズの97-96。

 

残り8分。この辺りで早くも両軍、主力を戻してきた。

 

勝負所で抜け出したのは、ブレイザーズ。プラムリーのインサイド、速攻からクラブのダンクで、101-96。クリッパーズはたまらずタイムアウト

 

ここで、クリス・ポールが躍動する。ドライブインからプラムリーのタイミングを外して巧みにレイアップを決める。フェルトンのスリーを挟んで、ジャンパーを沈める。残り5:27で103-103と同点。

 

クラッチタイム

試合は熱を帯び始める。

 

ブレイザーズのクラブがレイアップを狙ったところを、ポールがファウルで止めにかかる。しかし、このプレイがクラブの顔を叩きフロアに引きずり落とす形になり、ポールにフレグラント1のコール。

 

クリッパーズ・レディックの3点シュートに対し、チェックに飛んだハークレスにファウルのコール。目の前で見ていたブレイザーズの指揮官テリー・ストッツが激高。結果として、テクニカルが吹かれ、レディックが4本のフリースローを決めて、クリッパーズが109-107と逆転。

 

クリッパーズはさらにレディックがスチールから速攻。ジャンパーをミスするも、追いかけてきたグリフィンがフォロー。流れを引き寄せる。

 

ブレイザーズはリラードがスリーを決めて1点差。

次のクリッパーズの攻撃は24秒のブザーを叩くグリフィンのフェイダウェイジャンパーがミスとなる。しかし、ジョーダンが弾いたボールがアークの外で待ち受けていたポールに渡り、お返しのスリー。

2:34で114-110。

 

直後のブレイザーズはプラムリーがドライブインからグリフィンのファウルを受け、2ショットを獲得する。しかし、このとき、プラムリーのひじがグリフィンの顔面に入ったとして、テクニカルの判定。クリッパーズに1本、ブレイザーズに2本のフリースローが与えられる珍しい判定となった。

両軍1本ずつフリースローを決めて、得点差は縮まらない。

 

ブレイザーズは残り2分直前のこの時間に、ジョーダンをハックする戦術に出る。しかし、フリースロー好調のジョーダンが1本決めて、116-111とクリッパーズは逃げ切り体制に入る。

 

絶対に得点の欲しいブレイザーズだが、プラムリーがペイント内でボールを失い、ターンオーバー

クリッパーズは、グリフィンのジャンパーミスにポールが値千金のオフェンスリバウンド。24秒使って、再びのグリフィンのシュートも落ちるが、大きく時間を潰すことに成功。この時点で、残り1分を切ってきた。

 

ブレイザーズは再びリラード。時間を使わず、ドライブへのアタックから崩れたレイアップをねじ込み、113-116の3点差。

 

クリッパーズはフェルトンがスリーをミスし、残り25秒でブレイザーズのポゼッションが戻ってきた。

 

時間を使って3点を狙うか、ファウルゲームを絡めて2ポゼッション作るかの選択がある場面。

リラードは2ポゼッション狙いで素早いドライブからレイアップ。しかし、これをミス。ポールがリバウンドを押えて、リラードがファウルで時計を止める。

 

ポールが2ショット決めて、118-113の5点差で残り18秒。ほぼゲームが決した。

 

ファウルゲーム

ただし、この後のファウルゲームも安穏と終わらなかった。

 

リラードのドライブをクリッパーズがファウルで止める。

時計が止まったところで、ターナージョーダンがもみ合いを起こす。ダブルテクニカルが吹かれ、ジョーダンは2つ目のテクニカルで退場。

リラードが2投決めて、3点差。

 

ファウルを受けながら逃げ切ればいい場面で、クリッパーズはインバウンドパスをミス。ブレイザーズに3点シュートで同点のポゼッションが回ってくる。

クリッパーズは逆ファウルゲームを仕掛けてポゼッションを取り戻すが、残り7.9秒で118-117の1点差。

 

直後、クリッパーズ・ボールのインバウンド。時計が動く前にスクリーンの中でマッカラムがレディックのジャージを引っ張り、レディックにフリースロー1投+ポゼッションが与えられる。

再開後、マッカラムが再びレディックにファウル。マッカラムは6ファウル退場。レディックが計3投を沈めて、121-117。

 

最後にリラードがスリーを決めたものの、121-120でクリッパーズが逃げ切った。

細かいフリースローの有無でオーバータイムもありえたような、ドタバタしたクロージング。

試合の流れを決めたのは、勝負所のクリス・ポールの活躍、特に2つのリバウンドが大きかった。

 

クリッパーズはグリフィンが26点、ポールが21点14アシスト。

ポールの試合を支配する能力が際だった。グリフィンはブレイザーズとの相性の良さを見せたが、クラッチタイムやインサイドでビッグマンに囲まれたときのひ弱さも見せてしまった。

 

ブレイザーズはマッカラム25点、リラード24点、プラムリーが18点。

リラードが終盤に力を見せた一方、マッカラムは第4クオーターはファウルゲームでもらったフリースローの2点のみに終わった。

プラムリーの18点も光る。サイズと運動能力を兼ね備えたフロントコート陣はクリッパーズを苦しめた。

 

今後の展望

開幕直後の勢いの無いクリッパーズだが、地力のあるブレイザーズを下したのは大きい。星を拾いながら、再びエナジーを高めていくことができるかが今後の注目点。スパーズ、ロケッツとの対戦がある以外は、12月のスケジュールはソフト。大型連勝の可能性もある。

 

一方のブレイザーズは、5割前後に沈んでいるとは思えない戦いを見せた。メンバーが揃い、ディフェンスが改善していけば、順位を上げていくに違いない。