汽水域 Ki-sui-iki

ローカルとオルタナティブ 浸透し混じり合うところに生まれる生態系

福島・南相馬をあちこちめぐる

南相馬のあちこちを巡ってきました。

3年ほど前にも一度来たのですが、当時はいわゆる30キロ圏内に居住制限がありました。当時行ったところが今どうなっているか見てきました。そしてそのときは行けなかったところにも行ってきました。

 

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 前日は、南相馬ソーラー・アグリパークを見学し、農家民宿いちばん星に宿泊。もともと農家だった大きな家を改築して民宿にしています。離れもあり、さらに坂を登った別の離れが大浴場になっています。「別棟がある」「お風呂やトイレが外にある」というのは、田舎の大きな家の醍醐味ですね。「庭付き」というのは都会の人の発想で、田舎に行くと敷地の中に建物がポツポツと建っていて残った土地が庭になります。ちなみにトイレは中にあります。

 

海の近くにある神社。綿津見神社というので、海の神様を祀ったところでしょう。高いところにありますが、津波の被害を受けた痕跡が見られます。

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堤防の工事が続いているのが見えます。そして、太平洋は波が荒い。このあたりは湾や入り江になっておらず、直接、波が押し寄せるので本当にワイルドです。

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浪江町に入り、福島第一原発から5キロの地点。ここまで来ると塔のようなものが目視できます。

 

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再び南相馬市に戻り、小高区にある日鷲神社です。戦国大名・相馬氏が出陣の際に必ず立ち寄ったとされる軍神です。相馬野馬追いにゆかりのある中村、太田、小高の相馬神社と並ぶ由緒ある神社だそうです。

ここは30キロ圏内にあるため、3年前は居住禁止区域で昼の間のみ立ち入りができる状況でしたが、現在は宮司さんを始め近隣の人も少しずつ戻ってきているようでした。

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小高駅に近い双葉食堂の中華そば。行列ができていました。

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小高区は、南相馬市の南部にあたり、一部が30キロ圏にかかっているところです。最近、常磐線の運転が再開したり、国道6号線沿いにコンビニがオープンしたりと、生活が便利になりつつあります。

 

さらに北上して、原町火力発電所と北泉海水浴場。「浜通り」と言われますが、このあたりを車で走っていてもあまり海の気配を感じません。そして、あちこちに巨大な堤防が建設されているため余計に海から切り離されているように思います。「海が見えるところに行こう」と思わないと、海を見ることが無いように感じます。

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さらに北。鹿島漁港のお祭りにたまたま遭遇。馬にも乗れます。ドローンも飛んでいました。

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さて、こちらは原ノ町で発見しました。手回し発電で携帯電話の充電ができるようです。

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