汽水域 Ki-sui-iki

ローカルとオルタナティブ 浸透し混じり合うところに生まれる生態系

私とお雑煮 外側を持たないまだらな世界を夢見て

正月に食べるお雑煮というのは日本に古くから続く風習ですが、餅の入った汁ものというだけが共通でディティールは各地で異なっています。どこかの大学の研究室が全国お雑煮マップというのを作って、都道府県ごとにお雑煮を分類していました。そこでは私の郷里の島根県は、「丸餅」で「小豆汁」となっていました。全国でも唯一、島根県だけが小豆汁とされていたのです。

 

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【プロ野球】日本シリーズ緒戦に勝ったチームは本当に有利なのか

福岡ソフトバンクホークスDeNAベイスターズの対戦に決まった2017年の日本シリーズ。10/28より日本一を賭けた戦いが火ぶたを切って落とされます。スポーツの世界でよく言われるのが先手必勝ということ。短期決戦の日本シリーズでは緒戦を取った方が有利と言われますが本当なのか。確率と統計を比較して検証してみました。

 

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【おんな城主直虎】(41)万千代の策ふたたび破れる

第41回「この玄関の片隅で」では、万千代の策動がふたたびおとわを騒動に巻き込む。

万千代が草履番の後釜として育てることになったのは、ノブという中年男だった。ノブは特異な才能を発揮し、武田との戦に大量の材木が必要だという情報を入手する。万千代は材木を井伊領から調達し自分の手柄にしようとするが、近藤との関係悪化を懸念するおとわは家康に手を回して近藤に材木調達を命じさせる。そして、新たに近藤に仕え始めた六左右衞門を材木伐り出しの任に押し込み、信頼を獲得させる。手柄を潰された万千代は来たる戦で初陣を飾れず、留守居を命じられてしまう。

 

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【おんな城主直虎】(40)城勤めは気楽な稼業ときたもんだ

第40回「天正の草履番」という副題は、本作と同じ森下佳子脚本でドラマ化された「天皇の料理番」から。

 

徳川家の草履番として浜松で働き始めた万千代と万福。しかし、万千代が松下の名を捨て井伊の家名を復活させたことで、松下家の人々や井伊谷を預かる近藤らも巻き込んで騒動になる。万千代を叱責しに浜松を訪れたおとわは家康と会談。万福からも話を聞き、万千代の思いに理解を示す。万千代の義父・源太郎は家康の裁定を受け容れて、万千代が井伊を名乗ることを許す。そして、万千代は働きが認められ、小姓に出世することになる。

 

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【おんな城主直虎】(39)直親のDNAと虎松の野望

第39回「虎松の野望」では、菅田将暉演じる成長した虎松がいよいよ本格登場。

 

父・直親の法要で井伊谷を訪れた虎松は井伊家再興の思いを新たにする。徳川家に小姓として仕えることになった虎松は、策を巡らせ家康より井伊万千代の名を与えられて仕えることになる。しかし、松下ではなく井伊の名で万千代が使えることはあちこちに波紋を投げかける。そして、徳川家臣団の意趣返しとして、万千代は小姓ではなく草履番として家康に仕えることになる。

 

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